大学の世界展開力強化事業「強靱な国づくりを担う国際人育成のための中核拠点の形成 -災害復興の経験を踏まえて-」FDシンポジウムを開催しました。(2013年3月10日)

タイ・バンコクのインペリアルクィーンズパークホテルにおいて、大学の世界展開力強化事業「FDシンポジウム」を開催しました。

今回のシンポジウムは、2012年度に実施した京都大学とASEAN連携大学による協働教育プログラムの実施結果を踏まえて、次年度の実施に向けた課題・改善点等についてASEAN側及び日本側の教員・学生双方の視点で協議・検証を行い、協働教育プログラムの改善・向上に役立てることを目的としたものです。

京都大学からは工学研究科、地球環境学堂、経営管理大学院、防災研究所の教員、ASEAN側からはアジア工科大学、チュラロンコン大学、カセサート大学、バンドン工科大学、マラヤ大学、ベトナム国家大学ハノイ校の6連携大学の教員、また、3月11日から引き続き実施されたDRC Student Workshopに参加した各大学の学生、合わせて約100名が参加しました。

①午前中の第1部では、はじめに事業推進責任者の大津宏康工学研究科教授が主催者挨拶を行った後、AUN/SEED-NETの三木千壽チーフアドバイザーが後援挨拶を行いました。

第2部では、2012年度協働教育科目のコーディネータを務めた各教員による講義報告に続き、2012年度履修コース受講生を代表してASEAN連携大学の学生3名による、履修に対する感想の発表がありました。また、2012年度履修コース受講生対象のアンケート結果が報告されました。

午後からは、第3部として協働講義を担当したASEAN連携大学若手教員3名、京都大学若手教員2名が、Faculty Developmentの観点から協働講義を通して得た経験について報告を行いました。

さらに第4部では、”Status and prospect of Thailand Flood Planning and study issue”と題し、チュラロンコン大学のDr. Sucharit Koontanakulvong 准教授による基調講演が行われました。

②その後第5部では、事業推進責任者の大津教授による2013年度実施計画、協働教育プログラムの概要説明があった後、パネルディスカッションが行われました。京都大学とASEAN連携大学の教員合わせて7名のパネリストはそれぞれの立場から今後の方向性等について述べ、活発な議論、意見交換が行われました。

最後に、アジア工科大学のDr. Noppadol Phienwej准教授による閉会の挨拶が行われ、盛況のうちに幕を閉じました。

今回のFDシンポジウムは、学生交流の継続、協働教育プログラムの向上に寄与する良い機会となりました。

なお、「強靱な国づくりを担う国際人育成のための中核拠点の形成-災害復興の経験を踏まえて-」の詳細については、http://www.drc.t.kyoto-u.ac.jp/をご参照ください。

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参加教員集合写真

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