「令和3年度工学研究科馬詰研究奨励賞授与式」を挙行しました(2021.7.7)
7月7日(水)、桂キャンパスBクラスター事務管理棟3階会議室において「工学研究科馬詰研究奨励賞授与式」を挙行しました。
馬詰研究奨励賞は、本学工学研究科を修了後、本学化学研究所において助手、講師として勤務され、その後民間企業でご活躍された故馬詰彰様のご遺族から工学研究科に寄附していただいたご遺産を活用させていただくために、平成23年度に設けられた奨学表彰制度です。
工学研究科では、博士後期課程に進学した学生の中で、研究業績・品格ともに優れ、かつ欧米先進国で海外研修等を行おうとする者を奨励・支援するために「工学研究科馬詰研究奨励賞」として表彰するとともに、ご寄附を原資として海外研修旅費を支給しています。
第11回目となる今年度は、以下16名の博士後期課程1回生の学生が受賞し、制度創設から現在までの受賞者は計158名となりました。
専攻 |
氏名 |
研究課題 |
---|---|---|
社会基盤工学 |
田﨑 拓海 |
Lagrange型固液混相モデルによる砕波帯内の漂砂動力学の新展開 |
都市社会工学 |
重光 勇太朗 |
人工衛星データを用いたPSInSAR解析による地表変動量の推定とその発生メカニズムの解明 |
建築学 |
山田 諒 |
地震時の実挙動を考慮した鉄筋コンクリート造耐震壁を有する建物の設計手法の提案 |
機械理工学 |
長尾 順 |
燃焼振動メカニズムの解明と予測モデルの開発 |
マイクロエンジニアリング |
黒田 直也 |
時間・空間反転対称性破れが局所スピンダイナミクスに与える効果の理論的研究 |
航空宇宙工学 |
岡本 耕太 |
吸引領域に着目した身体力学系と神経制御系に起因する歩行のフラクタル形成メカニズム |
原子核工学 |
松林 錦 |
加速器ホウ素中性子捕捉療法のための統合的線量評価システムの研究開発 |
材料工学 |
宮本 真之 |
銅電解精製の高度化:3次電流分布モデリングに基づく形状制御と生産性向上 |
電気工学 |
高山 創 |
SiC MOSFETのディジタルアクティブ駆動に基づく電力変換システムに関する研究 |
電子工学 |
原 征大 |
オーム性接触形成メカニズム解明に向けた金属/炭化珪素界面に関する基礎研究 |
材料化学 |
村田 竜一 |
高速反応の触媒的不斉誘導を実現する協働触媒系の開発 |
物質エネルギー化学 |
難波 杜人 |
基礎応力を用いた新規秩序アニオン欠損の創製と制御指針の確立 |
分子工学 |
空田 知樹 |
K48結合型環状ユビキチン鎖の細胞内における機能解析 |
高分子化学 |
中村 将志 |
縮環型アゾホウ素錯体の立体的非対称性に着目した新奇固体発光材料の創出 |
合成・生物化学 |
道盛 裕太 |
超好熱性アーキアにおけるアーキア型光呼吸経路の全容解明と、関連する代謝経路の探索 |
化学工学 |
飯田 裕也 |
核生成経路の体系化とその速度論的モデル構築に立脚した合理的ナノ粒合成戦略の確立 |
授与式には、受賞者をはじめ、来賓として故馬詰彰様のご親族、工学研究科関係者が出席し、椹木工学研究科長から受賞者へ表彰状が授与されました。
工学研究科では、このご寄附を、グローバルに活躍する高度な人材を養成するため、海外にも通じる研究者として、貴重な経験を積む機会に活用させていただけたことに、大いに感謝いたしております。