「令和6年度工学研究科馬詰研究奨励賞授与式」を挙行しました

 7月8日(月)、桂キャンパスBクラスター事務管理棟3階桂ラウンジにおいて「工学研究科馬詰研究奨励賞授与式」を挙行しました。

  馬詰研究奨励賞は、本学工学研究科を修了後、本学化学研究所において助手、講師として勤務され、その後民間企業でご活躍された故馬詰彰様のご遺族から工学研究科に寄附していただいたご遺産を活用させていただくために、平成23年度に設けられた奨学表彰制度です。

 工学研究科では、博士後期課程に進学した学生の中で、研究業績・品格ともに優れ、かつ欧米先進国で海外研修等を行おうとする者を奨励・支援するために「工学研究科馬詰研究奨励賞」として表彰するとともに、ご寄附を原資として海外研修旅費を支給しています。

第14回目となる今年度は、以下16名の博士後期課程1回生の学生が受賞し、制度創設から現在までの受賞者は計203名となりました。

  

専攻

氏名

研究課題

社会基盤工学

江城 静順

微視的視点に基づく土の保水性モデル構築に関する研究

都市社会工学

酒井 雄飛

南海トラフ震源断層の過去のすべりパラメータの制約-デジタルロックからのアプローチ

都市環境工学

森 翔太郎

世界の電力部門を対象とした数理計画モデルの開発と各国の脱炭素電力システムの定量化

機械理工学

齊藤 学

eVTOL用推力機構「サイクロローター」の空力メカニズム解明と性能向上

マイクロエンジニアリング

北田 敦也

オンチップ腫瘍モデルによる転座型腎細胞がんの血管新生機構の解明と薬剤評価

航空宇宙工学

鷹橋 碧音

実在気体効果を考慮した運動論モデルの研究

原子核工学

宇野 鳴記

高速クラスタービームによる高密度電子励起反応の解明

材料工学

吉本 周玄

フラストレート磁性体DyRu2Si2の部分無秩序相における無秩序スピン鎖の秩序化に関する研究   

電気工学

山本 謙太

大域的非線形マルチポート回路による自律的エネルギー伝送システムの実現

電子工学

丸山 ゆう

イオンゲートを用いた超薄膜Pt中のスピン軌道相互作用の変調とスピン依存THz放射のゲート制御に関する研究

材料化学

中 理沙

植物の形質転換効率を向上させる細胞壁弛緩ペプチドの創製

物質エネルギー化学

小川 誠人

ヘテロ構造を用いた粒子内の電位勾配制御に基づく高効率水分解用光触媒の開発

分子工学

鈴木 さら

分子の熱揺らぎを考慮した量子化学計算手法の開発と溶液系への展開

高分子化学

柳原 拓海

新奇カルボランアニオン発光体の光物理過程の解明と対カチオンによる高機能化

合成・生物化学

安澤 樹一

固相反応により実現するインターロック分子の超分子制御   

化学工学

池端 克哉

スラリーテイラー流を用いた反応・抽出装置の設計と開発

 授与式には、来賓として故馬詰彰様のご親族、学内の工学研究科関係者が臨席され、立川工学研究科長から受賞者へ表彰状が授与されました。 
 また、馬詰洋一郎様ならびに立川研究科長より、受賞者に向けて、ご自身の経験談を踏まえた温かいお言葉が贈られました。
 続いて、令和4年度受賞者である航空宇宙工学専攻の宮内 拓夢さんと化学工学専攻の有馬 誉さんより、馬詰様への感謝の意とともに、自身の研究内容ならびに海外研修での経験談について帰国報告がありました。
今年度の受賞者は、先輩達の経験談を熱心に聞き入っていました。
 終始、和やかな雰囲気のなか、授与式は閉式となりました。

 工学研究科では、このご寄附を、グローバルに活躍する高度な人材を養成するため、海外にも通じる研究者として、貴重な経験を積む機会に活用させていただけたことに、大いに感謝するとともに、今後もこのご寄附と表彰制度を活用させていただく所存です。

R6馬詰研究奨励賞授与位式★IMG_0587.jpg

※受賞者のうち5名は、授業や研究留学による海外渡航中等のため授与式は欠席でした。

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