2021年京都大学-清華大学日中環境技術共同研究・教育シンポジウム及びセンター設置覚書調印式を開催しました(2021.12.18)

2021年12月18日、本学工学研究科と清華大学深圳国際研究生院が主催し、本学地球環境学堂京都大学-清華大学環境技術共同研究・教育センター(CRECET、以下、日中センター)が共催して、2021年日中環境技術共同研究・教育オンラインシンポジウム及び日中センター設置覚書調印式を開催しました。なお、日中センターは、2005年に本学工学研究科が、中国 広東省深圳市の清華大学深圳国際研究生院に設立し、2018年からは京都大学のオンサイトラボラトリーとなっています。

新型コロナウイルスによるパンデミックの状況から、昨年度に引き続きオンラインでの開催となりました。両大学の教職員や学生の他、日中の環境関連企業関係者などを含めて86名の参加があり、活発な意見交換が行われました。今回のシンポジウムでは、日中センター設置に関する覚書の調印式を行った後、京都大学や清華大学における教育・国際交流の状況報告に引き続き、両大学の研究者による学術研究発表、日中の環境企業による最新技術の紹介、ワイルド&ワイズ共学教育受入れプログラムに参加した学生による報告が行われました。

シンポジウムの冒頭に、清華大学の武晓峰 深圳国際研究生院党委書記、京都大学の椹木哲夫 工学研究科長、日中センター協議会の長田守弘 副会長よりご挨拶をいただきました。これまでの日中センターの活動を支えて来られた方々への感謝が伝えられたほか、持続可能な開発目標(SDGs)の達成や脱炭素社会の実現には両国の協力が不可欠であり、コロナ禍であっても学術交流を継続していく重要性、今後、両大学の関係がさらに発展することへの期待が述べられました。

続いて、日中センター設置に関する覚書の調印式が行われました。日中環境技術に関する研究および教育に多大な成果を上げ、今後も継続してその成果が期待されること、さらに「共同センター」における活動が両機関にとって今後とも重要であることから、これを継続して設置することについて、清華大学の左剑恶 深圳国際研究生院副院長、京都大学の椹木哲夫 工学研究科長、京都大学 勝見武 地球環境学堂長が合意し、本覚書を締結しました。

続いて両大学の教員より、日中センター及び教育・国際交流状況の紹介がありました。高岡昌輝 教授は、コロナ禍での日中センターの1年間の活動を紹介しました。李欢 准教授は、清華大学深圳国際研究生院と京都大学地球環境学堂との間で進めている修士課程のダブルディグリー制度を説明するとともに、京都大学工学研究科との実施も最終段階にあることを報告しました。伊藤禎彦 教授は工学研究科都市環境工学専攻の体制の変化及び活動状況を紹介し、宇佐美誠 教授は地球環境学堂におけるコロナ禍での国際交流状況を説明いたしました。

学術交流セッションでは、京都大学の藤原拓 教授、大下和徹 准教授、赵博 助教、清華大学の黄宇雄 助教、林琳 助教より最新の研究成果について発表がありました。企業交流セッションでは、AECOM companyの周雨婷氏、前澤工業株式会社の張亮氏、SHANTOU HONGDONG ENVIRONMENTAL TREATMENT COMPANY LTD.の郑晓霖氏、株式会社Hitz日立造船の森山忠浩氏より、各企業の紹介と最新技術の紹介がありました。続いて、京都大学学生 黄永杰さん、清華大学学生 李若涵さんら、マラヤ大学学生CHONG SHIN YEEさんらにより京都大学のワイルド&ワイズ共学教育受入れプログラムの成果について報告がありました。最後に、勝見武 京都大学地球環境学堂長から閉会の辞が述べられ、シンポジウムは無事終了しました。

 京都清華調印2021

日中センター覚書調印式

 

 京都_清華_シンポ集合

シンポジウム集合写真

 

京都大学-清華大学環境技術共同研究・教育センター(CRECET、日中センター)の詳細についてはこちらでご確認いただけます。

 

 

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