「令和4年度工学研究科馬詰研究奨励賞授与式」を挙行しました(2022.07.11)
7月11日(月)、桂キャンパスBクラスター事務管理棟3階会議室において「工学研究科馬詰研究奨励賞授与式」を挙行しました。
馬詰研究奨励賞は、本学工学研究科を修了後、本学化学研究所において助手、講師として勤務され、その後民間企業でご活躍された故馬詰彰様のご遺族から工学研究科に寄附していただいたご遺産を活用させていただくために、平成23年度に設けられた奨学表彰制度です。
工学研究科では、博士後期課程に進学した学生の中で、研究業績・品格ともに優れ、かつ欧米先進国で海外研修等を行おうとする者を奨励・支援するために「工学研究科馬詰研究奨励賞」として表彰するとともに、ご寄附を原資として海外研修旅費を支給しています。
第12回目となる今年度は、以下14名の博士後期課程1回生の学生が受賞し、制度創設から現在までの受賞者は計172名となりました。
専攻 |
氏名 |
研究課題 |
都市環境工学 |
池 美乃里 |
バイオマス燃焼灰の発生状況調査と有効利用体系確立に関する研究 |
建築学 |
芦田 陽介 |
円形鋼管パネルの弾塑性挙動を考慮した鋼構造骨組の耐震設計法の構築 |
機械理工学 |
道川 稜平 |
上肢筋骨格モデルに基づいた電気的筋刺激による仮想重量感提示アルゴリズムの開発 |
マイクロエンジニアリング |
安江 成輝 |
機能共鳴解析手法を用いた製造業における適応的技能の解明 |
航空宇宙工学 |
宮内 拓夢 |
相変化を伴う非平衡流体を記述する運動論模型の開発と数値シミュレーション |
原子核工学 |
野尻 摩依 |
ホウ索中性子捕捉療法における線量計算の高速化を目指した新しいアルゴリズムの開発 |
材料工学 |
橋野 達郎 |
ゴムメタルにおける力学特性の結晶粒径依存性のメカニズムの解明 |
電気工学 |
飛田 美和 |
非線形モデル縮約法の理論的検討およびモータ解析への応用に関する研究 |
電子工学 |
青木 基 |
スピン軌道トルク磁化反転の高効率化 |
材料化学 |
関 凜 |
金属協働触媒によるC–O結合官能基化反応の開発 |
物質エネルギー化学 |
石井 浩介 |
イオン液体|水界面における界面構造の界面電位差依存性の解析 |
分子工学 |
信岡 正樹 |
有機ナノワイヤ構造体を用いた汎用センシング材料の開発と電子・量子素子への応用 |
高分子化学 |
金澤 共晃 |
ホウ素を鍵とした繰り返し単位と末端のオルソゴナル変換を基軸とする自在高分子合成 |
化学工学 |
有馬 誉 |
原子間力顕微鏡を用いたゲート型吸着剤への外力印加による物性評価手法の確立 |
授与式には、来賓として故馬詰彰様のご親族、学内の工学研究科関係者が臨席され、椹木工学研究科長から受賞者へ表彰状が授与されました。
また、馬詰洋一郎様ならびに椹木研究科長より、ご自身の経験談を踏まえて、受賞者に向けて、温かいお言葉が贈られました。
続いて、受賞者を代表して、マイクロエンジニアリング専攻の安江成輝さんと電気工学専攻の飛田美和さんが、馬詰様への感謝の意とご自身の研究内容ならびに海外研修に向けての抱負を述べました。
終始、和やかな雰囲気のなか、授与式は閉式となりました。
工学研究科では、このご寄附を、グローバルに活躍する高度な人材を養成するため、海外にも通じる研究者として、貴重な経験を積む機会に活用させていただけたことに、大いに感謝するとともに、今後もこのご寄附と表彰制度を活用させていただく所存です。