機械理工学専攻松野研のチームSHINOBIが国際ロボット競技会で優勝

メカトロニクス研究室・チームSHINOBI

チーム SHINOBI
チーム SHINOBI

 チーム「SHINOBI」はメカトロニクス研究室(松野研)の学生を中心に構成されるレスキューロボット開発・運用チームです。2018 年 10 月 17 日から 21 日にかけて東京ビックサイトで行われた経済産業省と NEDO が主催する国際ロボットイベント「World Robot Summit2018」の「インフラ・災害対応カテゴリ 災害対応標準性能評価チャレンジ」競技に参加しました。その結果,9 か国 19 チーム参加の中で優勝(経済産業大臣賞・賞金 1000 万円)し,同時に日本ロボット学会賞を受賞しました。本大会では遠隔地でのプラント災害現場を想定したフィールドにおいて,不整地走行やバルブ操作,情報収集といった様々な課題に取り組みます。新規開発したレスキューロボット FUHGA2 は,高い移動性能 , 大型アームと東北大学多田隈准教授チーム開発のジャミング平行グリッパを用いた作業性能 , 環境地図を生成しながら情報収集を行う探索機能など,多様な機能を高水準で実現して総合力の高さを示しました。
 また,2018 年 7 月には岡山県半田山の土砂崩れで倒壊した家屋や立ち入り禁止となった半壊アパートにおいて,開発したロボットを用いた災害対応活動を実施しました。この活動では人が立ち入ることのできない建物内にレスキューロボット FUHGA を投入し,内部の様子の調査と住人の貴重品の持ち出しに成功しました。
 今後も,社会で役立つレスキューロボットの研究開発に切磋琢磨いたします。

(機械理工学専攻 博士後期課程 2 年  竹森達也)

No.72_工学広報_ページ_10.jpg