「京都大学テクノサイエンスヒル桂の実(みのり)VOL.1,2~インダストリアルデイ2021~」開催報告

リサーチ・アドミニストレーター 下郡三紀

下郡三紀 現在,桂キャンパスでは, “桂図書館を起点としたテクノサイエンスヒル桂構想の実現”に向け,工学研究科,桂図書館,桂地区URAの連携のもと,産学共同実用化促進事業(令和4年3月迄)に取り組んでいます。具体的には,“研究支援機能を備えた新しい図書館”をコンセプトとした桂図書館から,「展示」,「WEB/動画」,「試験実装」,「イベント」を4本柱として桂キャンパスの研究シーズを発信することにより,イノベーション創出基盤の創成,産学連携ネットワークの構築を図っています。その中の一つである「イベント」に関し,今回桂図書館を起点とした産学連携の取り組みと,学術研究支援室の取り組みであるインダストリアルデイを連携させた産官学マッチングイベント「京都大学テクノサイエンスヒル桂の実(みのり)VOL.1,2~インダストリアルデイ2021~」を企画,2021年9月,11月に医工連携をテーマに開催しました。

 イベントでは,椹木工学研究科長のオープニング挨拶の後,本学若手研究者2名,企業の研究者2名の講演に続き,4名の登壇者をパネラーとしたオープンディスカッションの他,岸田桂図書館長によるクロージング挨拶後,展示・デモを行いました。オープンディスカッションでは医療現場で必要な技術や企業での取り組み,医工・産学連携のために必要なことや今後の展開等について活発な意見交換があった一方,参入障壁が高い等連携の難しさについても再認識することができました。

 新型コロナウイルス感染症対策のため,開催形式は本会場(桂図書館2階)での小規模会場とZoomウェビナーによるオンライン配信のハイブリッド形式としましたが,VOL.1では,ウェアラブルIOTのデモ(ミツフジ株式会社様)の様子もオンラインで配信し,臨場感がある等好評を頂きました。これまでに若手研究者として本学から平井義和講師,中尾章人助教,小林圭准教授,石川良賀特定助教,企業からはミツフジ株式会社様,株式会社T-ICU様,株式会社島津製作所様,三洋化成工業株式会社様にご登壇頂き,企業関係者を中心にVOL.1,2合わせて203名ご参加頂きました。

 本イベントでは企業側ニーズの理解を深め,工学研究科の研究シーズ展開の可能性について活発に議論することで,産学連携の新たな展開を期待しています。令和4年3月迄に全3回を行い,VOL.3(3月開催)ではアンケートによる希望テーマ調査も踏まえ,次世代エネルギーをテーマに開催しました。今後も本イベントが産官学連携の推進に役立つよう努めていきます。

(附属学術研究支援センター)

参照:
京都大学工学広報 No,74(2020.10)
「新しい図書館の姿」桂図書館長 岸田 潔
https://www.t.kyoto-u.ac.jp/publicity/no74/introduction/jrjlgh 京都大学工学広報 No,74(2020.10)「新しい図書館の姿」 桂図書館長 岸田 潔

京都大学工学広報 No,75(2021.4)
「テクノサイエンスヒル桂を目指して」学術研究支援室 URA 大西 将徳
https://www.t.kyoto-u.ac.jp/publicity/no75/introduction/714x12 京都大学工学広報 No,75(2021.4)「テクノサイエンスヒル桂を目指して」 学術研究支援室 URA 大西 将徳

桂の実 Vol1 Vol2 当日の様子

桂の実イベントチラシ Vol1 Vol2