Kyoto iUP生へインタビュー Vol.8

Irhasyさん

工学部工業化学科3回生
Maulad Irhasy Muhamadさん
出身地 インドネシア

Q.留学先に京都大学を選ばれた理由は何でしょうか?
A: 高校生の時から海外の大学への進学を希望しており,日本も含め,色んな国の大学を調べていました。出身高校から日本へ進学している先輩が多く,色々相談できることもあり,まず国は日本に決めました。大学を決めるために,QS世界大学ランキングや,Times Higher Education社の世界大学ランキングを参考にしました。京都大学の工業化学科でどんな研究をしているかなども掲載されており,興味を持ったので,京都大学を選びました。

Q.工業化学科で学ぼうと思ったきっかけは何でしょうか?また,工業化学を京都大学で学ぶ魅力は何だと思いますか?
A: 私は高校のとき,化学系ではなく,生物系を専攻していました。高校の知識に加え,大学で工業化学科を選ぶと総合的に広く学ぶことができ,様々な職業への選択肢が広がると思い,選びました。また生物,化学の他に,医薬にも興味があり,工業化学科ではそれらの科目も広く学べることが選んだきっかけです。
 京都大学の工業化学科で学ぶ魅力は,3回生から学生実験ができることです。有機化学や高分子物性など,全く異なる分野の実験ができます。物理化学,生物化学,計算機の実験が広くできることはすごく魅力的に感じます。

Q.京都大学の生活で印象に残っていることがあれば教えて下さい。
A: 入学した2021年はコロナ禍のため授業は全てオンラインで,同じ学科の友人が作れませんでしたが,3回生で学生実験が始まり,友人が作れました。3回生の前期から友人と勉強会を作り,共に勉強に励んでいます。
 また2023年11月まで在日インドネシア留学生協会京都・滋賀支部(PPI KS)の会長を務めていました。2023年8月に国際交流会館でインドネシアの文化イベントを開催し,1200人の来場者が来てくれました。

Q.どんなところで一番苦労されていますか。
A: 日本語に苦労しています。入学時日本語はゼロからのスタートで,どれだけ勉強しても足りないと感じます。前日に予習しないと,授業がわからなくなりますし,先生に許可を得て,授業を録音して,復習もしています。
 学生実験で学科の友人と話していると,専門用語はわかっても,友人の話す方言が理解できないまま会話を進めていることもあります。

Q.京都に来てからの気分転換やリフレッシュの方法は何でしょうか?
A: アウトドアが好きで,ハイキング,サイクリング,ジョギングでリフレッシュしています。3回生の前期に良い成績をとりたいと思い,附属図書館の学習室24(閉館後も利用できる自習室)で授業の復習をしていたのですが,疲れてきたら自転車で大文字山に行って気分転換したのが,印象に残っています。

Q.将来の夢を教えてください。
A: 大学院への進学をまず考えています。このまま京都大学の大学院に進むか,他の国の大学へ行くことも検討しています。高分子合成や医学も勉強したいと思っています。研究者になるというイメージはなく,オフィスに勤めて働きたいです。もし京都大学の大学院に進学したら,日本で働いてから,他の国でも働きたいです。

※工業化学科は令和6年4月より理工化学科へ名称変更しました。

メンターである岡田幸典先生(国際高等教育院特定講師)と一緒に
メンターである岡田幸典先生(国際高等教育院特定講師)と一緒に

参照:Kyoto iUP Webサイト
https://www.iup.kyoto-u.ac.jp/ 

【Kyoto iUPとは】優秀な留学生の受入れ促進のため,入学段階では日本語能力を問わず,入学決定後に徹底した日本語教育を実施し,専門教育は日本人学生と共に日本語で受講する留学生向けのプログラムです。工学部には,2019年に第1期生が入学しました。