京都大学・ナント大学IMN・ボルドー大学ICMCBによるオンサイトラボラトリー開設記念式典を開催しました(2026.1.26)

2026年1月26日に、フランス・ナント大学にて、京都大学オンサイトラボ「無機エネルギー材料」の開所記念式典が開催されました。

本学のOn-site Laboratory(OSL)は、海外のトップクラスの大学や研究機関と連携し、現地の施設内に共同研究拠点を設置する現地運営型の研究室制度です。2018年に制度化され、最先端研究の推進、外国人留学生の確保、国際共同研究の活性化を目的としています。
2025年9月、工学研究科及びエネルギー科学研究科による OSL 設置申請が認定され、本学、ボルドー大学・ボルドー凝縮系物質化学研究所(ICMCB)、そしてナント大学・ジャンロクセル ナント材料研究所(IMN)の三者の協力のもと運営していくことになりました。工学研究科では、2件目のOSL認定となります。

式典は、本学OSL 運営責任者である陰山洋教授(工学研究科化学理工学専攻教授(旧物質エネルギー化学専攻))からの挨拶で始まり、無機材料エネルギー分野における今後の国際連携やOSL開設の意義、今後の抱負について述べられ、続いて本学国際戦略担当副学長から祝辞とともに、OSL を始めとして本学が推進する国際戦略についての紹介がありました。横峯健彦 工学研究科国際担当副研究科長からは、工学研究科の紹介とともに、今後本OSLの発展を大いに期待する旨の挨拶があり、そして立川康人 工学研究科長はオンラインで祝辞を寄せ、新しいOSLの門出を祝いました。
このほか、JSPS ストラスブール研究連絡センター長、JST パリ事務所長、本学欧州拠点副所長、そしてフランス側からは、シリル・エイモニエ ボルドー大学 ICMCB 所長、フロラン・ブーシェ ナント大学 IMN 所長、ティエリー・ロワゾー CNRS 化学部門科学担当代表、シルヴィ・ルノー ボルドー大学副学長、オリヴィエ・グラセ ナント大学副学長をはじめとして、日仏双方から学術関連の要人が多数出席し、これまでの学術・教育協力における強い結びつきが改めて明らかになりました。

式典終了後、ナント市のご厚意により、歴史と伝統を誇るナント市庁舎へと場所を移してレセプションが執り行われました。会場では、現在パリ国立高等音楽院にてバイオリンを専攻している本学卒業生による祝賀演奏も披露され、終始華やかな雰囲気の中、出席した関係者は和やかに、今後の展望について活発な意見交換を行いました。

翌日には、Laurent Cario博士らナント大学IMNの研究者およびAlain Demourgues博士らボルドー大学ICMCBの研究者と、京都大学側の研究者も交え、三大学による今後の具体的な共同研究の方向性について議論が行われました。複合アニオン化合物、フッ素材料、電池材料をはじめとする様々な無機エネルギー材料について、それぞれの強みを活かした連携の可能性について活発な意見交換がなされました。また、共同研究に加え、学生の派遣や若手研究者の交流を通じた人材育成についても意見が交わされました。二日間にわたる交流の実現には、ナント大学のOlivier Hernandez教授、佐々木俊輔CNRS研究員、そして京都大学の吉田傑特定准教授に多大な協力をいただきました。

長年にわたる研究連携と国際的な卓越性プログラムを基盤とし、エネルギー材料分野における日仏の科学協力のさらなる飛躍を予期する大切な機会となりました。

    

       

   

               

主な出席者

日本側
河野 泰之 本学国際戦略担当副学長
立川 康人 工学研究科長
横峯 健彦 工学研究科国際担当副研究科長
陰山 洋 工学研究科化学理工学専攻教授(旧物質エネルギー化学専攻)
松本 一彦 エネルギー科学研究科教授      ※本学側運営責任者
神野 智世子 欧州拠点副所長/国際戦略本部(リサーチアドミニストレーター(上席))
高木 敏行 日本学術振興会ストラスブール研究連絡センター長
山田 浩貴 科学技術振興機構(JST)パリ事務所長

フランス側
シリル・エイモニエ ボルドー大学・ボルドーINP ICMCB 所長
フロラン・ブーシェ ナント大学 IMN 所長
ティエリー・ロワゾー CNRS 化学部門科学担当代表
シルヴィ・ルノー ボルドーINP 研究・技術移転担当副学長
オリヴィエ・グラセ ナント大学研究・オープンサイエンス担当副学長
アントワーヌ・グレット ナント大学科学技術部門研究担当副部長
ステファン・ガシェ ペイ・ド・ラ・ロワール地域評議会選出議員
アズリズ・グエズ ナント・メトロポール高等教育・研究担当副学長
セドリック・タッセル ボルドー大学・教授(ボルドー大学・ボルドーINP ICMCB、元京都大学工学研究科・准教授)