工学部の面白さがまるごと分かる! 京都大学オープンキャンパス潜入レポート
去る8月6日と7日、吉田キャンパスで「京都大学オープンキャンパス2026」が行われました。工学部は7日に全学科が参加し、当日は、37℃という猛暑日にもかかわらず、全国から大勢の方が参加してくださいました。
工学部のプログラムは学科紹介だけでなく、模擬講義や研究室ツアーなど、体験できる企画が盛りだくさんです。
そんなオープンキャンパスの1日を当日の写真とともにピックアップしてお届けします。

女子高校生のための工学のススメ
工学部では「女子高校生のための工学のススメ」と題して、女子高校生・受験生のための講演会&懇談会を2010年から開催。今年は、国際科学イノベーション棟のHORIBAシンポジウムホールで実施され、女子学生および保護者が一緒に参加しました。
最初に、工学研究科副研究科長の髙橋良和先生より、工学部全体の概要について説明があったあと、現役の大学院生2名より学部生時代の体験をお話しいただきました。

建築学科卒業の長谷川愛真さんは、建築学科の学生同士の仲が良く、助け合って課題に取り組んでいるところや、学年が上がるにつれて専門的な科目が増え、模型作成等できることが増えていくことを魅力に挙げておられました。
また、現在は大学院にて、今ある建物がどのくらいの地震に耐えることができ、どのような補修をすればよいかということについて研究されているそうです! 高校生の皆さんが、大学ではどのように勉強や研究を進めていくのかについてイメージがわくような講演でした。



電気電子工学科卒業の川井望夢さんは、「工学部の中で一番何でもできる!(自称)電気電子工学科のススメ」と題して、学科選択のときに、電気電子工学科であれば、医療、宇宙、レーザ、AI…と色々な可能性がありそうだと思ったことが決め手になったというお話をしてくださいました。
入学時点では何をするか決めていなかったものの、様々な分野の授業を受ける中で、半導体を研究することに決め、京都大学で最先端の研究を行う先生のもとで研究ができることの魅力について、研究の大変さも含めて、パワフルにお話してくださいました!

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学部1回生(左)と3回生(右)の授業スケジュール例 |
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1回生では物理や数学を基礎から学ぶので、苦手意識があっても大丈夫とのこと。
3回生では専門的な授業が展開され、川井さんはこのうち電子系(緑色)の授業を選択したそうです。

講演のあとは、学科別の懇談会が開催され、参加者は先輩学生に座談会形式で質問をしていました。通学はどれくらいかかりますか?といった日常のことから、その学科を選んだ理由、大学での学びまで、先輩学生と近い距離で質問している様子が見られました。学科ごとに工夫を凝らした懇談会を実施しており、先輩学生の生の声を聞くことができる貴重な機会になったようです!
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懇談会の様子(地球工学科・物理工学科) |
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工学部全体および6学科による相談コーナー
工学部6学科の教員と学生等が参加者の様々な相談に応じる6学科相談コーナーは、午前中のうちに整理券の配布が終了してしまうほどの人気ぶりでした。
現在所属している学科を選んだ決め手は何でしたか?受験勉強のコツは?など、様々な質問に教員と学生が実体験を通じて回答していました。また、別室では職員による相談コーナーも開催され、多くの悩める親子の相談に対応するなど、入試や学生生活に関する疑問に丁寧に応じる姿が見られました。京大工学部の受験を考えている学生の皆さんのヒントになれば何よりです!

各学科の企画 |
地球工学科
地球工学科では、学科の紹介や模擬講義、教員との対話コーナーなどが行われました。また、「地球工学科オープンラボ」と称して、資源工学・土木工学・環境工学の3つのコースの実験を体験・見学できる企画が実施されていました。
資源工学コースでは、岩石に対して重さをかけていき、どのくらいの重力で割れるのかを確認する岩石の一軸圧縮試験を体験できました。岩石に装置で力をかけていくとパン!とはじけるような音がして岩石が砕けてしまいました。かけられた力はなんと約11トン。この重さには、教室中からおぉ~という声が上がりました。

土木工学コースでは、開水路において水が速い流れから遅い流れへと急激に変化するときに、水面が急激に上昇する跳水現象を観察することができました。実験装置の大きさや勢いよく水が波立つ迫力に参加者の皆さんも驚いていました。こうした巨大な実験装置で研究ができるのも、京都大学の魅力ですね!

環境工学コースで特に注目を集めていたのが「大声コンテスト」。これは、環境工学実験の音環境計測において、騒音等を集計する際に使用される騒音計を用いて、自分の声の大きさを計ってみようというものです。参加した学生はギネス記録である129㏈(デシベル)を出せるように全力で声を出していました。

ここでは紹介しきれませんでしたが、地球工学科の中だけでも8つの実験に参加することができました!研究内容が多彩で幅広いことを感じていただけたのではないでしょうか。
建築学科
建築学科では、構造系・計画系・環境系の教員が1名ずつ登壇し、それぞれ約20分間の模擬講義を行いました。その後、先輩学生に話を聞ける相談コーナーと、実際に学生が作成した模型の展示や、作成した学生から自身の設計演習に関する発表を聞くこともできました。展示では、なぜこの設計を作ろうと思ったんですか?作成していて大変だったことは何ですか?など参加者からの質問に学生が答える様子も見られました。

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先輩学生が設計演習で作った模型等を展示 |
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物理工学科
物理工学科では、模擬講義や教員・学生との懇談、ポスター説明などが行われました。物理工学科には5つのコースがあります。原子核工学コースでは「核融合が拓く未来」と題する模擬講義や、教員や学生による研究内容のポスター説明が行われ、同コースの研究がエネルギー、環境、医療まで多様な課題の解決につながっているという説明に、参加者が熱心に耳を傾ける様子が見られました!

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ポスター説明の様子 |
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電気電子工学科
電気電子工学科では、学科の概要や入試制度説明に続き模擬講義が行われ、その後は研究室見学の学内ツアー、研究紹介、ゼミ体験、実験体験と、分けられたコースによって様々な企画に参加することができました。
模擬講義では、半導体とその研究について木本恒暢先生からお話がありました。講義中には、人の顔よりも大きな半導体円盤の回覧や、質疑応答も交えながら貴重なお話を伺うことができました。
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模擬講義(木本 恒暢先生) |
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| (左)研究室見学と(右)ゼミ体験の様子 | |
情報学科
情報学科では、模擬講義や研究室見学が行われました。情報学とは、必ずしもコンピュータだけに関する学問ではなく、情報という観点から人間とは何か、自然とは何かを問う学問であり、統計・シミュレーションから、脳科学・生物学・社会科学まで、幅広い分野への学びにつながっているというお話がありました。
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(左)学科紹介の様子と(右)模擬講義を行う山下 直美先生の様子 |
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理工化学科
理工化学科では、模擬実験や模擬講義が行われました。例年、人気企画となっている模擬実験では、1グループあたり10人程度の少人数グループとなり、4つのテーマに分かれて取り組みました。

「MOFをつかって指紋検出!」という模擬実験では、2種類の金属溶液を使い、指紋に沿ってMOFの結晶が現れる様子を確認しました。金属溶液と有機分子の溶液を混ぜる工程では、「せーの!」という掛け声に合わせて、皆で同じタイミングで溶液を板に垂らしました。また、薄いガラス板に載せた試料をピンセットを使って洗浄するなど、普段なかなか経験することのない実験操作にも、先輩学生のサポートを受けながら楽しんで取り組む様子が見られました!
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模擬実験「MOFをつかって指紋検出!」の様子 |
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「未来の水素社会の鍵:光触媒」の模擬実験では、水分解反応や光触媒による有機物分解の実験が行われ、先輩学生が高校生の皆さんの目線に立って、実験の内容を伝え、質問に答えながらサポートしていました。光触媒は光を当てることで汚れを分解することから、ガードレールや家の外壁塗装など、身近な場所にも活用されているそうです!
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模擬実験「未来の水素社会の鍵:光触媒」の様子 |
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いかがでしたか?今年のオープンキャンパスに参加された方も、そうでない方も、工学部の魅力を知っていただけたのではないでしょうか。各学科の趣向を凝らした様々な企画を通じて工学の面白さを知っていただき、進路を決めるきっかけの一つとしていただけたら嬉しいです!
また、京都大学工学部の大半は、4回生で研究室に配属されると、桂キャンパスで学習・研究することになります。広大な敷地に建てられた桂キャンパスは、季節ごとに色を変える自然の美しさも魅力的です!
もし、機会がありましたら、桂キャンパスにも足を運んでみてくださいね。

皆さんの京都大学工学部ご入学を心よりお待ちしております!!


















