2023年 京都大学-清華大学日中環境技術共同研究・教育シンポジウムを開催しました(2023.12.16)

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2023年1216日午前、京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻の高岡昌輝専攻長(京都大学-清華大学環境技術共同研究・教育センター:CRECET主任)が率いる京都大学のメンバー(地球環境学堂の藤原拓教授:CRECET副主任、越後信哉教授、都市環境工学専攻の大下和徹准教授、程英超 特定研究員、工学研究科附属流域圏環境質総合研究センターの浅田安廣准教授)が清華大学深圳国際研究生院を訪問し、清華大学の共産党委員会書記のWu Xiaofeng教授、環境生態研究院副院長の Guan Yuntao 教授らと国際交流に関する意見交換を行いました。図1.jpg

Group photo of members of Tsinghua University and Kyoto University

                                                  Wu Xiaofeng教授は清華大学と京都大学の協力関係は、設立当初から非常に深く、素晴らしいものであり、今後さらに国際的な協力関係を構築していきたいと述べられました。一方、高岡昌輝教授は京都大学と清華大学のダブルディグリープログラム(DDプログラム)の運営状況や、いくつかの共同研究プロジェクトを紹介しました。特に、今年初めて日本人学生がDDプログラムに参加し、清華大学に1年間留学していることは、DDプログラムにとって大きな意義があり、今後、人材育成や研究における協力を深め、より多くの成果を得たいと述べました。その後、両大学の教員は、DDプログラムの運営や既存の問題点について深い議論を交わし、最後にWu Xiaofeng教授は両大学の協力の拡大・深化を全面的に支援すると述べられました。

午後からは、本学工学研究科と清華大学深圳国際研究生院が主催し、本学地球環境学堂とCRECET、桂インテックセンター革新的物質循環システム工学研究部門が共催して、2023年日中環境技術共同研究・教育シンポジウムを開催しました。京都大学、清華大学、中山大学、河海大学、中国・日本の環境関連企業から50名以上が現地あるいはオンラインで参加しました。

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Group photo of Symposium Attendee

                                                 シンポジウムの冒頭において、清華大学深圳国際生院副院長のZuo Jian'e教授は、京都大学の教員や学生、日本企業の代表者の到着を温かく歓迎し、両大学の協力関係における教育・研究の実りある成果を振り返りました。そして、産学研究協力のさらなる深化を期待しました。

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Professor Zuo Jian’e in his greeting speech

                                                 次に、京都大学大学院工学研究科長の立川康人教授から、本シンポジウムの主催者に感謝の意を述べられた後、両大学の協力関係は、知識やアイデアの共有からイノベーションにつながり、特に、両大学間のDDプログラムが最初の5年間で成功裏に実施され、このような協力が将来さらに深まることを願っていると述べられました。

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Professor Yasuto Tachikawa in his greeting speech

                                              CRECETには環境関連企業の協議会が形成されており、三野禎男協議会会長の代理として、株式会社クボタの岸野宏氏から挨拶がなされました。京都大学と清華大学の18年間の成果を確認し、今後の人材育成と科学研究の協力について、引き続き支援することを表明しました。

続いて国際教育セッションでは、5人の教授が京都大学と清華大学の国際教育プログラムを紹介し、貴重な経験を分かち合いました。清華大学と京都大学の学生は、今年のさくらサイエンスプログラムでの経験を語り、この短期インターンシッププログラムについて参加者と共有しました。

学術交流セッションでは、京都大学、清華大学を含む4つの大学の7人の教員と日本と中国の環境関連企業の代表者4人が、最新の水質や廃棄物の問題についてそれぞれの研究内容を発表しました。

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International Education Session

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Research Session

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Research Session

                                                 最後に、京都大学地球環境学堂長 勝見武教授の代理で、越後信哉教授が閉会の辞を述べました。京都大学と清華大学とのDDプログラムの成功体験は、他の大学院との関係の発展にもつながり、参加した若い教員と学生に心から感謝の意を表し、このような協力関係が長く続くことを願っていると述べました。

本シンポジウムは2008年以来、毎年12月に開催されています。日中両国の教員、学生、企業関係者が一堂に会し、国際教育の現状、最新の研究成果、新しい産業技術について共有しました。清華大学と京都大学を中心としたネットワークを広げ、相互理解を深めるとともに、学生の共同研修の促進、研究交流の拡大などの良い機会となりました。

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Group photo of main members in Tsinghua University and Kyoto University

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