使いながらつくる広場

建築設計学研究室及び建築学生有志・桂新広場プロジェクトチーム

桂広場プロジェクト

 「桂新広場プロジェクト」は,図書館と食堂の間にある空き地に,学生が集う場所をつくるプロジェクトです。工学研究科長の大嶋先生から建築学科の平田晃久先生にお話をいただき,平田研究室を中心に有志の建築学生たちで広場の設計に取り組んできました。
 はじめに,私たちは6つの異なる特徴を持った案を作成し,桂の食堂に展示しました。具体的な形を提示することで,キャンパス利用者から多くの反響をいただきました。
 続いて,地面のしつらえを中心とした先行整備に取り組みました。1つの案を選んでいきなり完成させるのではなく,まずはこの場所を使えるようにして,少しずつ使い方のイメージを作り上げていこうと思っています。土を盛っておおらかに場所をわけるように地形を作り,その上に活動の手がかりとなる要素をちりばめました。動かせる家具は,図書館から出てきて本を読んだり,青空の下でゼミをしたりとさまざまな人数での活動に対応できます。白く抽象的な形をしたバスケットゴールや健康器具は,ちょっとしたエクササイズのきっかけであり,この場所の開放性を示すモニュメントにもなっています。地形に覆い被さるように描かれたカラフルな円弧のラインは,3on3のエリアや家具を並べる補助線として引かれています。
 9月にはついに広場がオープンしました。実際に皆さんに使ってもらいながら,ここをどんな場所にしたいかを一緒に考えていきたいです。

(建築学専攻 博士後期課程3年 大須賀嵩幸) 

展示で集まった意見    2020年9月よりオープンした広場
展示で集まった意見 2020年9月よりオープンした広場