「“桂結”-最先端研究機器の進化するネットワーク拠点」の本格稼働開始

 昨今の厳しい財政状況の中で,世界トップレベルの教育研究基盤を持続・強化していくためには,いかに既存の基盤的設備を効率的に使用するかが重要であり,設備の共用化を推進することが求められています。本学においては,基盤的設備の整備を自助努力で実施していますが,設備の共用化については,部局レベルの取組に留まっており,全学的な体制構築には至っていませんでした。そこで,設備共用の取り組みを積極的に推進するため,既存の部局の枠組みを超え,地区別や研究分野別など学内外に対して優れた設備の共同利用を効率的・効果的に実施するための組織(拠点)整備として,平成31年度より設備サポート拠点の認定が開始されました。
 工学研究科では,令和2年4月に新規認定拠点として「“桂結”-最先端研究機器の進化するネットワーク拠点」が認定されました。さらに,令和4年4月より,KUMaCo(京都大学内共同利用施設向け専用管理システム)を運用した学内外者による機器の共同利用を開始しました。
 本拠点は,京都大学の桂キャンパスに分散する最先端研究機器をIoTネットワークシステムで有機的に結合し,桂キャンパスを「計測・評価・解析のためのオープンラボ拠点」として位置付け,先端研究機器の学内外での共同利用を実現し,産学連携・大学間共同研究の強化・促進を行うことを目指しています。
 最新の共用機器一覧や関連規程等の詳細については,工学研究科ホームページをご確認ください。

(桂地区(工学研究科)学術協力課)

参照:
工学研究科ホームページ「桂結」
https://www.t.kyoto-u.ac.jp/ja/research/yui 桂結QR

 

【共用機器一覧】(令和4年9月1日現在)

桂地区

超高分解能フーリエ変換型質量分析システム Exactive Plus
ハイブリッドフーリエ変換型高分解能質量分析計(複合型) LTQ orbitrapXL
走査型透過電子顕微鏡 JEM2100F
X線CT装置 FLEX-M345CT
フーリエ変換核磁気共鳴装置 JNM ECX400KUM
パルスレーザー加工システム
空間光変調器(LCOS-SLM X10468シリーズ)
集束イオンビーム・走査型電子顕微鏡加工観察装置 JIB-4600F、JED-2300F
レーザー切断・穴あけ加工装置 LDSD-3000M
超臨界乾燥装置 SDRD4
走査型プローブ顕微鏡 MM8J-MFM1603、MM8-PFTUNA
ソフトマテリアル三次元構造解析システムJEM1400他
汎用3D構造データ高精度収集・造形システム
材料構造・電子物性評価装置
超音波熱圧着ディープアクセスウエッジワイヤーボンダー(7600D仕様)
Q Exactive Orbitrap LC-MS/MS ハイブリッド質量分析システム
ICP質量分析計(ICP-MS) NexION1000
顕微レーザーラマン分光装置 HR‐TypeTE‐KC II
X線回折装置(XRD) RINT-Ultima+/PCQ2
ジオマテリアル可視化装置+FPD,ワークテーブル
走査電子顕微鏡 JSM-6390LV
6 軸制御型ドライビングシミュレータ
走査型電子顕微鏡(FE-SEM)SU-8020
原子間力顕微鏡 NanoWizard3
高分解能RBS装置
機械系クリーンルーム

 

吉田地区(材料工学専攻)

全反射X線光電子分光装置 JPS-9010TRX

マーカス型高周波グロー放電発光表面分析装置 JY-5000RF型

 

宇治地区(量子理工学教育研究センター)

ファン・デ・グラーフ型イオン加速器
ファン・デ・グラーフ型電子加速器
コッククロフト・ワルトン型イオン加速器
ファン・デ・グラーフ型加速装置(マイクロビーム)