桂図書館基金

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桂図書館とは

 桂図書館は2020年4月、桂キャンパスに開館した、京都大学で一番新しい図書館です。桂キャンパスでは、工学研究科・工学部の教員・学生に加え、多数のプロジェクトの研究員等が教育・研究活動を行っており、独創的な研究や高度で魅力ある教育を実践するとともに、産業界とも協働して創造的な先端科学技術を社会に提案していく研究拠点を形成しています。多くの時間をそれぞれの研究室で過ごす、学生をはじめとした桂キャンパス所属者にとって、桂図書館は「新しい発見と交流の場」として大きな期待をもって迎えられ、今ではキャンパスになくてはならない場として親しまれています。

 さらに桂図書館には、全学の理工系資料の収集・保存・発信の中核を担うこと、および全学の研究成果の発信機能を担うことが求められています。これまでの図書館機能の枠を超え、京都大学の理工系・科学技術をコアとしたグローバル・イノベーション支援拠点としての機能を担うという、大きな役割を果たすことを期待されているのです。

桂図書館基金設立の趣旨

 本基金は、桂図書館が桂キャンパスにとどまらず、京都大学内でその機能を十二分に発揮し、全学の研究活動に貢献できるよう、一層の環境の整備と維持を図ることを目指して設立されました。

 本基金を活用し、学生・教職員・研究者のキャンパスライフをより充実させるとともに、理工系アーカイブの充実、活発なオープンサイエンス活動の促進を通して、地域や社会との情報拠点を構築し、地域全体のイノベーションを推進していきたいと考えています。

基金の活用/これからの予定

 本基金は、桂図書館の学生や研究者の協働の場となる環境や図書資料をより充実させるとともに、書庫環境の向上、オープンサイエンスを推進する若手研究者を支援することを目的とし、研究・教育支援、環境向上支援、若手研究者支援に関する取り組みに活用する予定です。基金を利用した活動として、具体的に次のことを計画しています。

  • 貴重資料の修復と電子化(教育・研究支援)
    桂図書館には、工学研究科が大学創設期から教育・研究のために収集してきた貴重な資料が多く収蔵されています。これらを適切に修復し、後世に伝えます。また電子化により、誰でも気軽に貴重な資料に触れていただけるように公開します。
  • 書架の増設などの環境整備(環境向上支援)
    増え続ける資料への対応、また全学の理系保存図書館としての役割を果たすため、書庫内に集密書架を増設します。
  • 支援事業の実施(若手研究者支援)
    桂図書館を活用した研究発信事業の実現をサポートします。展覧会、講演会など、学内の研究者から、独創的な事業を募集します。(令和6年度の募集件数:2件)

基金活用の成果(令和5年度まで)

 令和5年度までに、基金を利用し、以下の取り組みを行いました。ご支援、誠にありがとうございました。これからも、基金を活かし、よりよい図書館になるよう取り組んでまいります。

  • 長尾文庫のコーナー整備(令和3年度)
     令和3年度に館内に設置した、長尾真名誉教授から寄贈された旧蔵書約5,000点からなる「長尾文庫」について、桂図書館基金を利用し、文庫の由来や内容を紹介する銘板およびパネルを設置しました。これにより、文庫の意義を広く利用者に知らせ、利用の促進につながっています。長尾文庫は、長尾名誉教授の専門分野である情報学・言語学から哲学・宗教、書道に至るまで広範にわたり、桂図書館の蔵書の大半が工学系を占める中、利用者が幅広い教養を獲得するための貴重なコレクションとして利用されています。
  • 桂図書館での展示会実施(令和5年度)
     令和5年度、桂図書館基金を活用した研究成果発信支援事業として、桂図書館を会場とした展覧会「ヴォイスオブアースデザイン小委員会展 京都巡回展」を開催しました。これは、日本建築学会ヴォイスオブアースデザイン小委員会が2023年4月に東京田町・建築会館で実施した展覧会の巡回展で、工学研究科・小見山陽介講師の応募を採択して実施したものです。展覧会では桂図書館内を広く使ってポスター、建築模型、ドローイングなどの展示が行われ、深刻化する環境問題をより広くとらえ、エコロジカルな視点から建築学を再構築する試みが紹介されました。学外からの来訪者も多く、展覧会とともに桂図書館を広く知っていただく機会にもなり、大きな意義のあるものとなりました。桂図書館基金を用いた研究成果発信支援事業については、令和6年度も募集中です。

寄付申込のお手続き

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 Web申込フォームによるご寄付のお手続きは上記ボタンからお願いいたします。
クレジットカード決済、銀行振込(窓口・インターネットバンキング・ATM)、ペイジー決済(インターネットバンキング・ATM)をご利用いただけます。

 このほか振込用紙等によるお手続きも可能です。詳細は下記URLをご参照ください。
 http://www.kikin.kyoto-u.ac.jp/howto/

ご寄付いただいた方々のご芳名

 これまでにご寄付いただきました方々への感謝の意を込め、芳名録を掲載いたします。
 なお、お名前の公表を希望されない方につきましては掲載しておりませんのでご了承ください。

 あわせて京都大学基金寄付者芳名録にもご芳名を掲載しております。
 http://www.kikin.kyoto-u.ac.jp/privilege/name/

研究成果発信支援事業の募集

 桂図書館基金を活用した研究成果発信支援事業を、京都大学に所属の研究者の方から募集します。ぜひご検討ください。

条件:

  • 応募者は、京都大学に所属する研究者であること
  • 応募内容が桂図書館基金運営内規第3条に掲げる基金の取り組み内容(桂図書館における(1)教育・研究支援(2)環境向上支援(3)若手研究者支援)と合致していること
  • 支援額は15万円を上限とする

 詳細は桂図書館基金担当までお問い合わせください。

応募様式:

関連リンク

お問い合わせ

桂図書館基金担当 e-mail: 090sk-lib [at] mail2.adm.kyoto-u.ac.jp