【図書館機構】KURENAIに研究データを登録することができます!
京都大学学術情報リポジトリ「KURENAI」は、京都大学の構成員が本学において作成された研究・教育活動の成果物を登録できる機関リポジトリです。
2019年6月より「各種研究成果物の根拠となる研究データ」を登録できるようになりました。
近年は論文の根拠となった研究データの公開を求める研究助成機関や学術雑誌が増えており、またオープンサイエンスを促進するものとして研究データの公開が期待されています。
研究データの登録先としてKURENAIをぜひご検討ください!
概要
- KURENAIには、誰にでも無料で公開可能なもののみ、登録できます。パスワード等を設定して限られた利用者のみに利用を限定することや、利用時に料金を徴収することはできません。
- 一定期間、公開を遅らせる(公開日を指定する)ことができます。期間は任意で設定できます。
- 「研究成果物の根拠となる研究データ」を登録することができます。それ以外の研究データについては、附属図書館研究支援第三掛までご相談ください。
- DOIを無料で付与することができます。付与をご希望の場合は、次の2種類から選択してください。
- JaLC DOI(日本で唯一のDOI登録機関であるJapan Link Center (JaLC)によるDOI)
- DataCite DOI(研究データに特化した国際的なDOI登録機関であるDataCiteによるDOI):
DataCite DOIを選択すると、DataCiteに登録されたすべてのメタデータがCC0として取り扱われます(研究データ本体がCC0として取り扱われるわけではありません)。- メタデータ:
ある対象についての情報のことで、ここではKURENAIに登録する研究データのタイトルや作成者といった情報を記述したデータを指します。メタデータにCC0を適用することで、様々な検索サービスにメタデータを流通させ、研究データの発見可能性が高まることが期待できます。
- メタデータ:
- データの容量が大きすぎると登録ができない場合があります。合計で5GB以上になる場合は、申請前に問い合わせ先までご相談ください。
- 紀要や論文など、研究データ以外のコンテンツをKURENAIに公開する場合は、異なる手続きが必要です。詳細は論文をオープンアクセスにするにはをご覧ください。
- KURENAIはCoreTrustSealによる認証を受けていません。研究助成機関や論文投稿先の要件として認証が求められている場合はご留意ください。
CoreTrustSealについては「京都大学図書館機構 > 公開支援サービス > データリポジトリの選び方」をご覧ください。
登録にかかる手続き
※申請手順に必要な資料・書式は【研究データ申請書類一式】(zip形式)から一括してダウンロードできます。
①公開前チェック
「研究データ公開前チェックフロー(PDF)」で、公開に問題がないかどうかご確認ください。特に個人情報保護の観点は十分にご留意ください。
②データファイルの準備
- ファイル名は、全角文字は使わず、半角英数字(及びハイフン、アンダーバーなど一部の半角記号)のみ使うことを推奨します。全角文字を使うと、データの受け渡しの際にファイル名が文字化けする可能性があります。
- ファイルのフォーマットに特に制限はありませんが、一般的に下記のようなフォーマットが推奨されています。
- 特定の商用ソフトウェアに依存しないフォーマット
- 仕様が国際標準化されているフォーマット
- 広く普及しているフォーマット
- ZIPファイルなど、複数のファイルをまとめて圧縮したファイルも登録できます。
- 1コンテンツ(メタデータを付与する単位。1コンテンツごとにURLが付く)に複数のファイルを登録することもできます。登録できるファイル数の制限はありません。
- DOIを付与したい場合は、1コンテンツにつき1DOIを付与できる、ということに留意して、登録の粒度(どの範囲を1コンテンツとするか)をご検討ください。
- データファイルの中身や構成を説明する"READMEファイル"を用意することを推奨します。
③メタデータの作成
- 「メタデータ入力用フォーム(xlsx)」にメタデータを記入してください。
- 「11 権利情報」には、利用者がどのように使ってよいかを明確に示すため、必ずご記入ください。
記入する文言については、研究データ利活用協議会研究データライセンス小委員会が公開している『研究データの公開・利用条件指定ガイドライン』のQ5をご参照ください。
④図書館に申請
「リポジトリ登録書」に記入の上、「リポジトリ登録書(docx)」「メタデータ入力用フォーム」、データファイル一式を附属図書館研究支援第三掛までご送付ください。データファイルが大容量になる場合、受け渡しは各種ストレージをご利用いただいてもかまいません。
KURENAIに研究データを登録するメリット
- 研究データにDOIを付与することができます。DOIを付与することで引用されやすくなり、研究成果の可視性向上が期待できます。
- DOI(Digital Object Identifier):
学術コンテンツの電子データに付与される国際的な識別子です。"https://doi.org/" をDOI文字列の前に置くことで、電子データが存在するURLに変換されます。
これにより、①グローバルに一意な識別子としての役割をはたし、②恒久的なアクセスを保証する(リンク切れを防ぐ)ことができます。
- DOI(Digital Object Identifier):
- 国内の研究成果を集めたプラットフォームであるCiNii Research(国立情報学研究所)や、国際的に利用されているプラットフォームOpenAIREでも検索対象となり、国内外に研究成果を発信できます。
問い合わせ先
附属図書館 研究支援第三掛
rs660 [at] mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
関連リンク
- 図書館機構ウェブサイト > 【図書館機構】KURENAIに研究データを登録することができます!
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1397812 - 図書館機構ウェブサイト > 研究データをKURENAIに登録する
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/researchdata/1395273