【桂図書館】建築学専攻による「竹山研究室神戸新首都計画 模型展」が開催されています(~2027/1/5)

展示風景:全体
展示風景:全体

桂図書館で、建築学専攻による「竹山研究室神戸新首都計画 模型展」が開催されています。
ぜひご覧ください。

展示期間・場所

2026/10/23(火)〜2027/1/5(火)(桂図書館1階ラウンジ)
※図書館の開館時間内は自由にご覧いただけます。
(学外の方も、図書館開館日の9:00-17:00の間ご見学いただけます。詳細は「学外の方へ(来館案内)」をご確認ください。)

〈神戸新首都計画〉の概要

 竹山聖名誉教授(2020年3月退職)と竹山研究室によって1995年の震災を機に制作された、 神戸の復興計画の模型です。1995年1月の阪神・淡路大震災発生後、2月をこれまでの震災復興や首都計画の勉強会に充てたのち、3月の20日間で作り上げられま した。竹山聖名誉教授がスケッチを描いて全体構想をディレクションし、研究室の学生約 10 名が 3 つに分かれたゾーンを少人数のグループで分担し完成しました。研究室発足当初に学生たちと都市の原型を求めて地中海の古代都市遺跡を訪れた調査旅行を経て、竹山名誉教授の現代都市へのヴィジョンが具体的提案として結実したものです。建築専門誌『GA』のほか、『プレジデント』など一般誌でも取り上げられ、社会にインパクトを与えました。
 当時は 1990年11月の「国会等の移転に関する決議」を経て92年暮れに「国会等移転法」が成立し、首都機能移転が真剣に議論されていました。震災復興とこの首都機能移転とを結びつけた「私案」として『GA』で発表された〈神戸新首都計画〉ですが、竹山名誉教授は震災前から新開地建築デザイン委員会の委員を務めるなど、まちづくりの取り組みで神戸市と連携していました。〈新首都計画〉の元となったのも、三宮とポートアイランドをつなぐモノレール駅の作り替えや神戸新聞社の建て替えなど三宮駅前の将来計画に対応して1993年に竹山研究室が制作し、神戸市民に向けて三宮センター街で展示された〈神戸三宮計画〉でした。〈神戸新首都計画〉模型は京都大学建築学科の活動記録としてはもちろん、当時の大学と社会との関係性を知る上でも公益性の高い貴重な資料です。

神戸新首都計画のための模型台(制作:モクテキ工藝社)

展示風景:模型台
展示風景:模型台

 模型を支え引き立たせる台でありながら、ただの板ではなく、ものとしての存在感をもつ展示台を目指す。ひとつのアプローチとして、天板をテーパーさせるという最小の操作を一貫して考え尽くし、過剰な加工を控えることとした。
 模型に近づき鑑賞するとき、その視線の角度ゆえに展示台の厚みは消え、ただの板であるかのように模型を持ち上げている。一方で、模型から離れるとき、天板は徐々に厚みを増していき、逆台形のオブジェクトとしての展示台の姿に視線が引っ張られる。
 ある瞬間には現れ、次の瞬間には溶けるような、鑑賞者の意識に浮き沈みするように振る舞う、主役にも脇役にもなりうる展示台である。
 テーパーによって生まれた天板下の空隙に、雑誌資料のための引き出しを配置した。雑誌サイズを手掛かりに梁幅・スパンが割り当てられ、3 つの引き出しには、最大 5 冊の雑誌が平置きでディスプレイできる。引き出すと展示空間が現れ、戻すと完全に側面に同化するので、展示と収納、短期保管と長期保管のそれぞれに合わせた形態に変化することができる。

本展示に関する問い合わせ

京都大学大学院工学研究科建築学専攻 小見山研究室
小見山陽介
E-Mail: komiyama[at]archi.kyoto-u.ac.jp
TEL: 075-383-2945

※本展示は桂キャンパス実証研究ファンド採択事業「木質建築部材のアップサイクル利用促進のためのモジュール家具の開発」(小見山研究室)の一環として実施しており、展示什器にはCLT端材をアップサイクルしたモジュール家具CoLoTを使用しています。合わせてご覧ください。

展示フライヤー等

フライヤーPDF